保護者のかたへ

動物看護師の職域と今後の見通し
国家資格「愛玩動物看護師」が決まりました。

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 欧米においては既に国家資格となっている動物看護職ですが、現在日本においても、ようやく国家資格への動きが加速しています。

 現在、飼育動物の診療は獣医師の独占業務であり、獣医師の監視下であろうがなかろうが、獣医師でない者は一切の診療ができない(獣医師法第17条)となっていますが、実際のところ、何が診療で何がそうでないのかの明確な規定は存在していません。人医における看護師の場合には、少なくとも医師の指示の下に示されています(保健師助産師看護師法第37条)が、獣医療の場合にはそのような規定も存在しておりません。
 これまでの前例としては、検体検査や体温・脈拍の測定は結果の判定のみであれば診療行為に属さず、その他、動物の世話・保定・毛刈り、手術の際の器具渡し、衛生・食事・飼育に関する指導などは診療行為に属さないと解釈され、動物看護師に何をさせても大丈夫なのかは極めてあいまいな状態であるのが現状です。

 それらの諸問題も踏まえ、日本獣医師会や各関係団体・養成機関などの協力のもと、この度、令和元年6月に動物看護師を国家資格とする「愛玩動物看護師法」が制定されました。今後「農林水産省」及び「環境省」が中心となり国家資格の内容や試験施行日などが発表されますので、決まり次第お伝えいたします。

「愛玩動物看護師」国家資格についての詳しい内容は以下のサイトもご参照ください。

■ 農林水産省 愛玩動物看護師のページ
 http://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/doubutsu_kango/index.html

■ 日本動物看護職協会
 国家資格化に向けての活動について
 http://www.jvna.or.jp/shikakukanimukete/